気ままに日向坂

日向坂46のコンサート(セットリスト)についてをメインに、音楽活動について思ったことを書いていきます

大声を出せないアイドルコンサートは酒が飲めない居酒屋と同じだ

『W-KEYAKI FES 2021 DAY 2』の感想です。

改めて、コロナ騒動による制限・規制・禁止が中心のコンサートは今回で最後にしたいと強く思いました。「制限された状況でやるしかない」ってそりゃわかるけど、あんなダメ政府が許可しないとマスクなし解禁も大声解禁もしないのか?ってなりますよ。

 

それに、『2回目のひな誕祭』でも感じましたが、曲が終わった後に歓声が全く聞こえずに拍手(今回はスティックバルーンを叩く音)だけが響くのが本当に空しい。特に女性アイドルのコンサートは基本大きな声を出してナンボじゃないですか。メンバーへの愛や楽しいという気持ちを声に出す。それが気持ち良くてさらに楽しくなる。これを奪われるのはつらい。ただ、今回のコンサートは「収容人数が少ないからこそメンバーを比較的近くで観れる高揚感」と「ロケーション・会場による昂り」が功を奏しました。東京ドームではこれらが機能するとは思いませんし、1年越しのリベンジなのに結局大声禁止はやるせないですよ。これはどうしても打開したい。

 

初ドームコンサートは現実的に大声禁止で臨むしかないんだろうけど

そんな当記事で言いたいことはただひとつ。「満員の東京ドームコンサートで大声出して楽しむにはワクチン接種しかないのではないか」ということです。しかし、「今すぐ小さい子供まで全員打て」とかそんなリスクとベネフィットを考慮しない旨ではないということを覚えておいてください。

じゃあどういうことかというと、「感染者が多いからやらない」とか「少ないからやる」とかそんな日本の政治家レベルの考えとかでは当然なくて、感染症の最大の恐怖である「死ぬこと」と「医療崩壊」が、ワクチン接種のおかげで避けられるようになることが発言の旨です(2021/8/19追記:軽症者や無症状者まで入院させる所が増えているが、これは入院させる側もアレだがそもそも受け入れる病床数が少ないことの方が問題だ。所謂「中等症問題」で、医者と政治家は国民に無理を強いるくせに自分達は何もしてないのが知られるようになってきたが、医療崩壊を防ぐには首相レベルで受け入れ病床数を増やすよう強行しないと本当に日本は終わる)。どんなに感染者が増えようが死ななきゃOK。だって今までもそうしてきたでしょ。普通の風邪もインフルエンザもめちゃくちゃしんどいけど結局は死ななければOK。経済を止めることもなかった。それにコロナと1年以上付き合ってきて日本にとっては大した脅威ではないことが分かったので(2021/8/19追記:ファクターXが壊されてきたけど、ワクチン接種している人はちゃんど死んでない)、おひさま間でワクチン接種が進めばイギリスのウィンブルドンのように満員・マスクなし・大声で東京ドームコンサートを楽しめるんじゃないかと思います(種花やソニーがそのつもりがあるかは不明)。

 

ちなみにおひさまへのワクチン接種推進についてですが、おひさま年齢層がどんなものか分からないので一概には言えませんが、肥満・基礎疾患持ち・喫煙者・40代以上はマストで、あとは希望者だけでいいと思います。問題は若者なんですよね。20代まではあまり打つメリットがない。なんだかんだヤングおひさまは多いし東京ドームもアリーナもAKBみたいにおっさんが占めることはないと思うので…例えばコンサート当日にワクチンパスポート的なものを提出することになったら20代までは必要なしとか…うーん…「強制ではありませんしペナルティもありませんが若い人も出来るだけ打ってくださ~い」ぐらいの感じでいいんじゃないですかね。

 

このコロナ禍は、バンジージャンプを飛ぶ直前のようだ

これは、一人のおひさまによる自己中心的な考えや発言ではありません。もう1回整理します。

  • 感染症でみんなが避けたいのは「死ぬこと」と「医療崩壊」(1年以上も経済を止める必要はない)
  • 「死ぬこと」を避けるには、そもそも感染させないように頑張るかワクチンもしくは特効薬が必要(コロナウイルス系は感染力が強いので感染を避けたり撲滅させることは難しい上に、2021年7月上旬現在はワクチンしかない)
  • ワクチンを接種すれば、感染しても発症や症状を抑えられるため「死ぬこと」から遠ざかることが出来るし、死ぬ直前や重症化した時にお世話になる病院に行くこともないので「医療崩壊」を免れることが出来る
  • そして新型コロナのワクチンは、医療従事者は2月17日・一般市民は高齢者が4月12日から接種が始まり、2021年7月8日時点で2回打ち終わった人は16.8%。当然年末まで接種率は上がるため、コンサート興行も大々的に開催出来るようになる(未だに感染者数を気にしてる人はテレビとヤフーニュースしか見てない)
  • 接種率が上がると新型コロナで死ぬ人が減る。マスクもいらなくなる。大声を出して感染したりされても死なない(そもそも若者はほとんど死なない
  • そして「感染=悪」という日本に蔓延った考えを無くす

 

そもそも、ワクチン接種の期間も来年の2月までなので、子どもや若者などのワクチン接種が必要ない人たち以外は年末までにはある程度接種するでしょう。日向坂念願の東京ドームコンサートは12月。9月から始まるアリーナツアーはまた大声禁止になるかもしれませんが、もしかしたら接種率を鑑みて12月で解禁するかもしれません。それまでに「感染=致し方なし」の考えを流布させることが何より重要です。

 

コロナ以前、コロナ禍、コロナ以降のコンサート

さて、W-KEYAKI FES 2021の2日目の感想ですが、矛盾を色々と発見するんですよね。

例えば観客への煽り。あれって基本的には「もっと声出せ!」ってことじゃないですか。「もっと手強く叩け!」とか「もっと力強く素早く手挙げろ!」とか「もっと楽しめ!」とかそんなわけじゃない。しかし、大声が禁止な状況であるにもかかわらずメンバー側が「\ オイ!オイ!オイ! /」と煽ってしまうと、大声を出したいのに出せないストレスとも重なって結果的に後者のような煽りになってしまう。それに、(頭痛が痛い的な)「みんなでスティックバルーンでクラップしましょう!」みたいな、まあこの状況ならそうなるだろうなという演出・酷く言えば苦し紛れな演出をやることになる。これもまあ難しいですよね。

あとは、夏の野外ライブだからこその演出がほとんどないってところですかね。放水が特効に変わったら屋内でもすぐに出来そう。これは後述します。

 

セトリと演出の批評

そして最後にセットリストと演出です。一言で表すなら「思考停止セトリ」。即ち、ちゃんと考えたようには見えない曲の配置や演出(今に始まったことではないが)。スタッフやメンバーの負担が悪い意味で無い感じ。

特に今回は、『2回目のひな誕祭』より比較的ちゃんとしていて且つ、形式としては久しぶりのちゃんとしたコンサートであることが何より重要だから、セトリや演出批判はお門違いといえばお門違いですが、基本的には日向坂(というより好きになったグループ)のコンサートはそういう風に観ているし、これまでもそうしてきたので人に言われて変える理由もないですね。

話を戻します。以下が気になったところです。

  • 曲の配置も考えに考えぬいた結果には見えないし、オープニングブロックでダンスブレイクやインタールードを1曲毎に使うのとかはまさに前回と同じ演出
  • 最新曲プロモーションブロックは期生曲を後輩から順に披露。それだけならまぁ…って感じですが、1曲毎にインタールードを入れてくる演出があることで繋がりがなくなっていちいち冷める。メンバーが近くに来る高揚感を観客に与えるために花道を歩かせたのならちょっとは理解出来る
  • 着替え待ちのMCが多い=期生毎のMCをやるためだけの曲の配置(例えばM05.『声の足跡』の後に『膨大な夢に押し潰されて』をやれば流れが出来てMCで流れを切ることなく進められる)
  • 放水のタイミングが下手なうえに多用しすぎ。特効だったらあんな打つか?それとも1回放水するのにそんなにお金かからないとか?
  • 夏の野外ライブらしい演出が放水ぐらいしかない。夏曲(e.g. おいで夏の境界線)もやらない
  • J-POPの仕組み的にコンサートにおける全曲フルサイズは飽きる

 

オープニングを富田1人に任せたのは思い切ったなと思いました。メンバー紹介のコーナーは、音楽番組で画面右上に出る「グループ史上最高難易度ダンス」みたいでダサいなぁって思いながら観てましたが、かとしにバトンタッチしてから始まる『君しか勝たん』までのほんの少しの煽りと曲に入る間は完璧でちょっとビビりました。イントロなしで始まる曲の使い方の勉強になりますね。そしてやっぱりああいうところは放水(屋内だと特効とかキャノン砲)のタイミングなんですよね。

 

放水に対する一般的なイメージは分かりませんが、キャノン砲(銀テープ)って大体はエンディングのイメージがあると思います。最後の曲の大サビに入る瞬間にパーン!と放つ、みたいな。でも私みたいなSMAPファンにとってはキャノン砲はオープニングブロックやセカンドブロックの終わりに放たれるイメージで、それが快感なんですよね(私だけかも)。前回書いた記事でもぜひやってほしいと書いた「1曲目でのキャノン砲」。

(前略)

つまりこの問題の焦点は「緩急」や「間の使い方」です。バラードの後のダンスナンバー、静と動、緊張と緩和。このセットリストでいうとオープニングナンバーの『約束の卵』と『誰よりも高く跳べ!』ですかね。

開幕宣言としての『約束の卵』で”初めての東京ドームコンサート”という雰囲気を充満させる。涙もあれば笑顔もあってあたたかい拍手も起きるだろう。しかしこの感動的であたたかい雰囲気を次の誰跳べで壊します。すぐにイントロを鳴らすのではなく敢えて時間を設けて間を作ることで、感情・雰囲気・空気感がごちゃ混ぜになります。キャプテンが何か話し始めるのか、映像が流れるのか、次の曲へ行くのか。スクリーンにメンバーの顔が映し出されるが何が起こるか読めない。この後の展開が分からない観客の気持ちはメンバーのコールや日向坂コールで表現される。そしてキャプテンの合図で誰跳べのイントロが鳴るとその気持ちは期待へと変わり、「行くぞ東京ドーム!!!」で爆発。誰跳べの2段階あるイントロの後ろの部分(ブラスサウンドの方)に入ると銀テープ・キャノン砲が放たれ、爆発した期待が多幸感へと形を変えて……

 

今回のオープニングナンバーだった『君しか勝たん』の放水はキャノン砲というより特効の役割でしたが、ちゃんと機能していたので良かったと思います。手拍子(今回はスティックバルーン)煽りの後の『キュン』も良かったですが、その後の『声の足跡』が、オープニングブロックの盛り上がりを冷ます曲として機能していたのが面白かったですね。あれは野外ライブならではですね。気候や天気とも合っていたのではないでしょうか。

 

今回は、録画してたテレビを中心にソシャゲをやりながら音量小さめでコンサートをチェックしてたんですけど、そういえばほとんど口パクじゃなかったですか?20時からやってる2回目配信もチェック出来ていないのですが、仮にほとんど口パクもしくは被せだったとしたら、「生歌の技術がないメンバーが生歌にこだわって完成度を下げる」ことを許容しない私にとっては賞賛に値しますね。前回の全曲生歌は聴くに堪えないものだったので、「そういうのはちゃんと判断出来るんだ」ってなりました。

 

あとはアリーナツアーまでに新曲が10曲欲しいです。でも現実的には5曲でしょうか。そう考えるとツアーから新曲、そして東京ドームまでじゃなくて紅白までガチでノンストップですね。2022年が始まったら、1月下旬ぐらいまでの2週間ぐらいを特別休暇に充ててあげたい。