気ままに日向坂

日向坂46のコンサート(セットリスト)についてをメインに、音楽活動について思ったことを書いていきます

日向坂46 東京ドーム公演 セットリスト・演出考案

当記事の概要を説明します。

テーマは、誰もが一度は通るであろう、「推しグループを勝手に動かしてみよう」。

例えば、

  • 「今年のアニバーサリーツアーのセットリスト、考えてみました!」
  • 「来年は勝負の年だから、あのメンバーとあのメンバーをこういうメディアに出したい!」
  • 「次のアルバムのユニット曲はあの3人が良いよね!」

とか、そんな机上の空論でしかない妄想を、本気で詳細に考えてみようではないかということです。そして当ブログの主役は筆者の大好きな日向坂46です。

 

第一弾は、<2021年冬に開催予定の日向坂46初めての東京ドームコンサート>でございます。

今回重視することは以下の通りです。

  • 曲の無駄を無くす (張り切って40曲とかやらない)
  • 集大成だからこそシンプルを追求(ひなくりのようなストーリー仕立てにはしない)
  • 一貫性のあるセットリスト(曲の配置に意味を持たせる)

 

セットリストは以下の通りです。

赤:フルサイズ

黒:ライブサイズ(Overtureを除く)

 

<本編>
00. OPENING VCR
01. Overture
02. 約束の卵
03. 誰よりも高く跳べ!
04. 好きということは…
05. アザトカワイイ
06. 窓を開けなくても
- MC 1 -
- VCR 2 -
07. 車輪が軋むように君が泣く
08. 君に話しておきたいこと
09. 僕たちは付き合っている
10. ホントの時間
11. ハッピーオーラ
12. この夏をジャムにしよう(3期生)
13. 沈黙が愛なら(2期生)
14. 耳に落ちる涙(1期生)
- interlude -
15. 抱きしめてやる
16. ソンナコトナイヨ
17. こんなに好きになっちゃっていいの?
18. ドレミソラシド
19. キュン
- VCR 3 -
20. ひらがなけやき
21. JOYFUL LOVE
22. 青春の馬
23. 川は流れる

<アンコール> 
24. ただがむしゃらに
- MC 2 -
25. My fans
26. キツネ
27. 日向坂
28. NO WAR in the future
<ダブルアンコール> 
29. おいで夏の境界線
30. ときめき草

==========

 

■目次

 

00. 日向坂46と東京ドーム

日向坂46にとって東京ドームでコンサートを開催することは大きな目標として掲げられてきました。その象徴である『約束の卵』という曲は、前身時代のけやき46の集大成として発売された『走り出す瞬間』に収録され、曲中に東京ドームを”約束の彼の地”と定めて以来、日向坂46に改名してからも欠かさず歌われてきました。

ではそんな彼女たちにとって念願の東京ドーム公演は何をコンセプトにするか。選択肢は2つです。事前に発表されている通り"ひなくり"として開催するか、ひらがなけやきから日向坂46までの活動の集大成を見せる演出にするか。

私なら、後者を軸にしてクリスマス要素をおまけ程度にしていくしか考えられません。

想像してみてください。

キャプテンが開口一番叫ぶ言葉は、「ひなくり!行くぞー!」ではなく「東京ドーム!行くぞー!」であるはずです。

ファンも待ち望んだ東京ドーム、ましてや1年延期になったわけですしさらに有観客ライブも行われていないという鬱憤やフラストレーションがメンバーもファンも溜まっているはずです。私が当日のコンサートに当選したら、当日行われるコンサートが”ひなくり”であることより、東京ドームで開催されることに興奮しているでしょう。

 

01. オープニングブロック

※この章からセットリストと演出を出来る限りの文章力で解説していきます。

ではそんな念願の東京ドームライブ、1曲目はどうするか。4648の先輩を見てみましょう。

AKB48は『PARTYが始まるよ』でした。この曲は、1期生がAKB48劇場でデビューした2005年に発表された『PARTYが始まるよ』公演の1曲目。正真正銘の1曲目です。AKB48の始まりの曲で開演しました。

乃木坂46は『制服のマネキン』でした。東京ドームに乃木坂46の色を(当時の)勢いと共に一気に沁み込ませてしまおうと、圧倒的なスピード感で会場のボルテージをマックスまで持っていきました。

AKB48は始まりの曲、乃木坂46は代表曲。日向坂46にはそんな両者に当てはまらない”東京ドームを目指す歌”がありますね。 

そうです。東京ドームの1曲目は日向坂46なら『約束の卵』でしょう。これまでの日向坂46のアンセムで開幕宣言。また最初に歌う理由として

あの小高い丘の上から 「ここまで来たぞ」って叫びたい 大きな声で

という歌詞を体現するため。この歌詞をオープニングで歌うことで「さあ行くぞ」という空気を作ることが最優先です。また、この曲を歌うにあたって、特に今回(初めての東京ドーム公演)に関しては、本編の締めやアンコールの締めなどに歌うという選択肢はなかったです。締めに歌うにはあまりにも予定調和過ぎるしあまりにもその姿が見えすぎてつまらない。それに、これまでコンサートの最後に歌ってきた理由として「このライブを東京ドームに繋げるんだ」というのを改めて自分たちに言い聞かせたりファンに宣言するためで、特に東京ドームが決まった後からは襟を正す・謙虚でいるみたいな意味合いもあったはずです。というかむしろ1曲目に歌う理由がなかったわけです。

 

少し逸れますが、私のコンサート理論として「コンサートは1曲目より2曲目が重要」というのがあります。これは「1曲目よりも2曲目の方が適切な曲が多いため慎重に選ぶべきだ」という考えから来るのですが、これほど1曲目に適した曲、即ち「目指してきた東京ドームで、初めて歌う曲」は他にありません。

また、本編の締めに関しては後述しますが、『ひらがなけやき』『JOYFUL LOVE』『青春の馬』『川は流れる』で、「過去・現在・未来」、「けやき坂46から日向坂46」、「彼女たちのそれまでとこれから」を改めて示すためです。なので『約束の卵』を「ここまで来れました!ありがとうございました!」の意味を込めて歌って締めるにはあまりに軽薄すぎます。

 

では、登場はどうするか。

『Overture』の終わりかけから、メインステージ奥から歩いてくる演出がいいかなと思います。(バックライトを用いてイントロまで顔を映さないようにする)。イメージは『AAA DOME TOUR 2018 - COLOR A LIFE -』の登場シーンです。奥から歩いてくる=目指してきた東京ドームに辿り着いた、ということを表すためです。

ポジションは横一列で1期を中央に、その外を2期、一番外に3期を並べ、センターは佐々木久美。もしくは『誰よりも高く跳べ!』のポジションでもいいかもしれません。

※イメージ(①:センター)

3322222 1111①1111 222233

また、メンバーはペンライトを持たない、また持ったと仮定した振り付けもなし。そして1サビに入ったら22人が横一列になれるリフターでせり上がり(構造上難しかったら3つのリフターに分けるのもありだが、ここはテルミックあたりに無理をお願いしたい)、2サビでさらに上がり、大サビ終わりから下りてきて曲が終わるちょうどのタイミングでリフターも下りきる。(リフターを使う演出はその後もメインステージを中心に行います)

ここで、次の曲まで意図して間を置きます。スクリーンにメンバーを映してもらいつつ、段々と歓声が上がってきたらこっちのもんです。メンバーを呼んだり、日向坂コールをしたり、おひさまが高揚してきたら『誰よりも高く跳べ!』のイントロを流します。いつもの変な四つ打ちイントロではなくCD音源のイントロです。

 

『約束の卵』で”ここまできたぞ”とファンに改めて証明したのち、『誰よりも高く跳べ!』のイントロでキャノン砲を放ち、一気に勝負を決めます。

イントロでは「東京ドーム行くぞー!!!!!」とキャプテンが叫び、キャノン砲を打つタイミングには、22人全員で、少し助走を取って遠投みたいに物を遠くに投げる時の動き(エイエイオー!をめちゃくちゃ勢いよくやる感じ)をします。

イメージは『We are SMAP! 2010 SMAP CONCERT TOUR』、アンコールの締めで歌われた『This is Love』のイントロで木村くんがやった動きです。(ここまでの助走はいらないけど)

遠投を例にした場合、ボールが手から離れるタイミングを、キャノン砲が放たれるタイミングにするところがポイントです。この動きをキャプテンだけとかじゃなくて全員でやります。全員です。全員で上の木村くんみたいな動きしてキャノン砲放たれたら私だったら昇天しますね。想像するだけで鳥肌が立ちます。(たぶんここは円盤化した時のティザーで使われるはず...。)

 

予定では、『約束の卵』との緩急と、キャプテンのイントロの叫び、そしてキャノン砲が打たれることで、おひさまの血管が破裂します。大興奮でみんな跳びまくり叫びまくりにさせたい。稲葉ジャンプぐらい東京ドームを揺らしたいですね。ただし、銀テープ取ることに一生懸命なおひさまは置いていくよ!

 

キャノン砲をここで使う理由として、

  • オープニングブロックを1日の盛り上がりのピークに持っていきたい
  • 東京ドームライブの実感みたいなものを全身で感じてもらうため
  • キャノン砲をライブの前半に使うとめちゃくちゃ気持ちいい(これはBTSの『BTS World Tour: Love Yourself』でJ-HOPEが歌う『Just Dance』を観て再認識しました。曲単体のライブ映像を置いときますが、気になる方は調べればライブ映像がフルで出てくるのでこの曲まで通して観てみてください。)

などが挙げられます。

 

通常なら誰跳べのブリッジで曲を止めてファンを煽るのですが、2曲目(実質1曲目)だし「そんなんいいから早く」って正直思うのと、これからさらに勢いをつけて行くのでここで止める必要がないのと、『約束の卵』とその後に意図して入れた間によって「今から東京ドームライブが始まるぞ」という空気は作れているので今回はカットします(それにもう十分盛り上がってるだろうし)。そして間髪入れずに1期生曲の『好きということは...』のイントロでメインステージからセンターステージへ。1期生曲ですがサビでは当然全員歌唱です。その後の『窓を開けなくても』でも同じ感じです。

 

私がオープニングブロックで重視しているのは「メインステージからセンターステージへ移動するタイミング」です。盛り上がりにはもちろん波がありますが、登場の次に盛り上がるのはメンバーがステージ移動した時だと考えます。

例えばSMAP。私が感嘆したのは2002年に開催された『Smap! Tour! 2002!』。メインステージで登場し、1曲目はキメる曲(『People Song~みんなのうた~』)、2曲目はポップな曲(『Jive』)、3曲目は盛り上がる曲(『SHAKE』)の流れ。どのタイミングかというと、2曲目のブリッジから大サビへ移るタイミングで花道を歩きだします(下記参照、2分31秒あたりから)。会場を煽った(メンバー挨拶)あとのブリッジ→大サビでファンのボルテージはめちゃくちゃ高まってるので、花道横のファンたちは大熱狂、そしてそのまま『SHAKE』へ…。

メンバーが移動する=メンバーが近くに来る、これはこの上ない喜びですよね。この高まりを、日向坂46なら誰跳べでしっかり決めたあとの『好きということは…』のイントロで花道を全速力で走ってもらうことで感じてもらいます。ジョギングみたいなぬるい感じじゃなくて『期待していない自分』のMVぐらいのスピードです。

そしてセンターステージと横に伸びる花道をメンバーで埋め尽くし、「メンバーが近くに来た」というファンの高揚とアップナンバーで会場の温度はさらに高まっていくはずです。この曲は実質2曲目なので移動するにはちょうどいいかなと思います。

 

『約束の卵』『誰よりも高く跳べ!』『好きということは…』、「開幕宣言」「ボルテージと興奮をマックスに」「メンバーが近くに来る」、それぞれ別の目的を持った曲を歌い、次の曲は「踊りを見せる、そしてボルテージの限界を突破する」この両面を持っている曲です。『アザトカワイイ』しかないですね(出来るなら頭サビでもう1回キャノン打ちたいけど…)。東京ドームのど真ん中で最高のアザカワを見せてほしいですね。

『アザトカワイイ』までで会場の空気・雰囲気は作れたので、『窓を開けなくても』で少々のクールダウンです。ですが、この曲ではイントロで『みなさんこんばんは!私たち!日向坂46です!』のような挨拶を、また1サビ終わりには8人(DASADAセブン+上村)×8小節のインストを使って会場を煽ります。22人全員で煽るのはさすがに飽きるのでDASADAセブンと3期生から上村を加えてやってもらいます。順番は、[美玲、富田、齊藤、上村、渡邊、加藤、小坂、久美]。煽り終わって間奏、ブリッジ、そして大サビに入ったらメインへ戻ってオープニングブロックは終わりです。なお本編のMCはこの後だけで、後は”魅せる”曲とVCRのみで戦います。

 

02. 第2ブロック

MCを挟んで歌う『車輪が軋むように君が泣く』の歌唱位置は、約束の卵のようにメインステージ横一列でなるべく前に並んで振りなしで通します。いつかやってた会場全員でサビを歌うみたいなやつをやっても面白そうですが、声が反響しすぎてグダグダになる気がするのでやりません。

 

『君に話しておきたいこと』では、スクリーンに、1サビまで「それまでの活動を振り返る映像」を、2サビまで「全国から募ったおひさまなら誰でも参加出来るメンバーへの贈り物的な一つの作品」(パッと浮かんだのはモザイクアート)を、完成品をメンバーには当日までに見せずそこで初めて流し(そういう企画があることをメンバーにバレないようにやるには中々難しいものがあるので予め企画は伝えちゃう)、真正面にあるバックネット側3階あたりに設置したスクリーンで見てもらう、みたいな企画をやりたい。無理だったら、1サビまでけやき坂時代の思い出を、2サビまで日向坂からの思い出を、そこから現在、そしてこれからを意識した映像を後ろのスクリーンに映す、みたいな感じでいいかなと思います。この曲では、文字通りお互いが出会えた意味を考える、即ちメンバーとおひさまがお互いの存在に感謝を伝えあってもらうことが目的なのでフルサイズで行きます。

 

『僕たちは付き合っている』でも前の曲に続けてそれまでの活動に思いを馳せてほしいですね。この曲で3期生をフィーチャーするのも面白いかもしれないです、後ろや端っこにいるだけじゃもったいなすぎるので。この3曲ではメインステージのリフターやらなんやらで遊びたいところ。また、けやき坂時代を少し思い出してみようというコーナーでもありますね。アニバーサリーライブではないですがこの曲でも過去の映像を後ろのスクリーンに映すのもアリじゃないでしょうか。

 

そしてフルサイズに設定した『ホントの時間』『ハッピーオーラ』では外周をまわります。トロッコにするかムービングステージか、どっちの方がいいですかねぇ。二手に分かれてまわるとして11人ずつ。トロッコのあの狭い感じを11人でまわるか、ムービングステージに落下防止の柵みたいなの付けてもらって、まわってる途中にも少々動けるようにするか。ムービングステージだとバックネットの辺りでステージを合わせてちょっと踊れるかもしれませんね。『ホントの時間』の1サビでバックネット集合してから次の曲までバックネットで踊ったりなんだりして、『ハッピーオーラ』で戻ってくるみたいなやり方でもいいかもしれません。まあとりあえず2曲ともフルサイズなので結構ゆっくりでもまわれるので、ハッピーオーラまでで会場の温度が戻ってきたら『この夏をジャムにしよう』でもう少し上げます。

 

3期がメインステージで会場をさらに温めてくれました。もうお気づきかもしれませんが、期ごとの曲披露に移っています。『沈黙が愛なら』『耳に落ちる涙』と、優秀なカップリングたちが収録されている『キュン』から、久しぶりに歌ってもらいます。この2曲ともメインステージで行きます。

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(初期のたたき台の段階では、このあとにユニット曲を何曲かやってもらう予定でしたが、30曲の収まりの良さに省いてしまいました。リストとしては『一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない』『See Through』『ナゼー』『まさか 偶然...』『どうして雨だと言ったんだろう?』の順です。でもこの5曲でちょうど半分の11人なんで日ごとに違う11人でやってもらうのもアリですけどね…)

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03. 第3ブロック

インタールードを入れて着替えの時間を設けます。期ごとの曲でその1曲のみの衣装を用意しているため曲順的に1期生はちょっと忙しいです。ガンバルンバ。

この第3ブロックから、メンバーのしんどさをかなり度外視していますが、めちゃくちゃ良いものが見せられそうなのでどんどん書いていきます。

 

まずはメンバー人気も高い『抱きしめてやる』、本編も後半に差し掛かり良い雰囲気になってきています。インタールードを長めに取って曲半分ぐらいでメインステージから登場してもらいイントロに間に合うようにセンターステージへ移動します。

『抱きしめてやる』はフルサイズで、マイクは完全生歌ではなく被せ、聴いてて恥ずかしくないギリギリのラインを攻めます(無理な生歌・めちゃくちゃ踊ってるのに一切被せないみたいなのは私は好きではないため)。間奏入ったらメインステージへ戻ってシングルコーナーは一貫してメインステージ。

また、盛り上がりのピークはオープニングブロックですが、コレオグラフィーを見せて視覚的に楽しんでもらう時間のピークはここからファイナルブロックまで続きます。

 

そしてここからは歴代のシングルを遡っていきます。執筆時点(2021年1月7日)では5thシングルのアナウンスはありませんが、コンサート当日は最低でも5枚目、昨今の状況を鑑みて6枚目までは出てるかもしれないので、そうなった場合、当然ここにシングル曲を並べていきます。現時点ではまず『ソンナコトナイヨ』『こんなに好きになっちゃっていいの?』、そして『ドレミソラシド』『キュン』では2番に入ったら再びセンターステージへ移動し、通常のポジションではなく横一列で踊ってもらいます。会場の温度が少し高まったところでファイナルブロックへ。

 

04. ファイナルブロック

最重要ブロックです。

  • ひらがなけやき』:はじまりの曲
  • 『JOYFUL LOVE』:日向坂46の原型となった曲
  • 『青春の馬』:目指すべきグループ像が見えた曲、結束力が高まった曲

この3曲で過去と現在と未来を繋ぎ、

  • 『川は流れる』:「この世は諸行無常、だから今を全力で生きろ」

前を見据えて突き進むグループの再出発をこの曲で宣言して締めます。

 

所詮アンダーグループ扱いでも、独自の色を打ち出すようになり、単独でアルバムを発売し、シングルデビュー・改名・独立、そして勢いそのまま”約束の彼の地”にまで這い上がってきた彼女たちが東京ドームにまで辿り着くストーリーと、ここを経由地にして前進していく彼女たちのこれまでとこれからは、この4曲に集約出来るかなと思います。(ひらがなけやきの後に『イマニミテイロ』も入れる予定でしたが5曲だと観てる方が疲れて飽きてしまうと思ったため外しました)

 

本編ラストに『川は流れる』を選んだ理由として、「この世の中は諸行無常であるが故、未来を恐れることはないし、今を強く生きることが最も大切なんだ」というメッセージが、アイドルという刹那的な特権を全うする彼女たちにピッタリであるからです。

ちなみに本編ラストの候補として『キュン』も挙がりましたが、日向坂46は”魅せられる”チームなのでオープニングとは違う空気感で終わっても面白いかなと思ったのと、『キュン』よりも『川は流れる』の方が前を見据えてる感じがあるのが日向坂っぽくて良いなというのも理由の1つですね。

 

その前のVCRでは、それまでの活動(東京ドームまでの軌跡)をドキュメンタリー映画とは違う映像を使ってもらって(ファンによる「またこの映像か…」を回避するため)辿ってもらい、ひらがなけやきをセンターステージで1期生のみで歌唱します。間奏に入ったらメインステージまで戻ります。戻る時は、メインとセンターを繋ぐ花道に予め仕込んであった歩く歩道を使います。理由は、間奏が長くないのと早歩きで歌うにはもったいない曲・ブロックだからです。「なら最初からメインでやれよ」と思った方、歩いて戻ってメインステージで合流する演出こそ、2期生3期生との出会いを意味するということを理解してください。大サビの「一本の欅から 色づいてくように」の歌詞から残りのメンバーが登場し合流します。

 

2期生が加入して勢いが増したけやき坂46『JOYFUL LOVE』という日向坂46の原型となった曲と出会います。私は本稿の最初の方に「『約束の卵』がこれまでのグループのアンセムだ」と書きましたが、真のアンセムはこれでしょう。メンバーとおひさまを繋ぐ日向坂46にしか歌えないラブソングとも言えるでしょうか。

 

そして『青春の馬』です。この曲は、未来への決意であり、濱岸ひよりへのエールであり、メンバー全員の強い結束であると考えます。

濱岸ひよりの約8ヶ月ぶりのカムバック(2020年2月復帰)、また彼女だけでなく、ひなくり2020で病から復帰した松田好花や、現在休業中の宮田愛萌、そして明らかに忙しくなっている日向坂メンバーの体調が芳しくない様子は比較的多く見られるようになってきました。完全体を見せられる機会が多くないという悔しさはメンバー自身が感じていることでしょう。

そんな彼女たちへファンから出来ることは限られますが、一番大切なことは愛を伝えることではないでしょうか。私たちの愛はきっとメンバーの愛となるはずです。そして私たちがそうであるように向こうにとっても確実に活力になっています。大変な昨今だからこそ様々な形で「愛を伝える」ことで、毎日降り注ぐ不安や心労を取り除いていけるはずです。

 

日向坂46というグループが本当に誰一人欠けてはならないと強く思うのは、ファンのエゴなんかではなくメンバー22人が私たちの何倍も願っていることだと思います。もし、彼女たちが日向坂46にいることで「自分の人生を縛りつけている」と感じていなくて、それが「ずっと日向坂を残していきたい」とか「このメンバーと少しでも長く過ごしていたい」という想いに繋がるのであれば、やはりそれを形にしたいんですよね。例えば、卒業と加入を繰り返すことによって結果的に全く別のグループになってしまうことを避けるためにメンバーの新規募集をやめたり、”卒業”という絶対的な通過点を無くしたり、究極をいえば、この22人が最強で永遠なのであれば、尻すぼみ的な(22人の)終焉を迎えるのではなく、順調に人気と勢力を伸ばし終えた数年後、即ちピークを迎えたあたりで解散をするだとか…。

とにかく、彼女たちには新しいもの(タブーや非常識を破ることも含めて)を生み出せるパワーがあるので、その大いなる可能性をどんどん伸ばしていってほしいなと思いますね。

 

ここまでの3曲で、日向坂46の過去・現在・未来を繋ぎました。

過去や未来というのは意識しすぎたり執着すると良くないと私は考えます。特に未来に関しては、「こうなりたい」と意識した先にしか辿り着かないというのは寂しい気がします。それに未来なんてこの世の誰にも分からない不思議なものです。未来は作るものというより生まれるもの・気づいたら形作られているものだと思います。それに、未来を設計したとして(数ヶ月後ではなく明らかに見えてこない10年後とか)、それがほとんど思い通りになることなんて有り得ないと思います。それは、世の中というものは少しずつ変わっていってるから。「変わらないこととは変わっていくことだ」なんて言いますが、毎日の少しの変化をすぐに確認することは難しい。物は壊れるし、人は死ぬ。イチローだって引退するし、SMAPだって解散する。つまり諸行無常なわけです。『川は流れる』という曲は諸行無常がテーマの歌です。過去はもう変えられない、未来はわからない、だから今を全力で生きるしかないのです。未来というものは結果でしかないので、自分を縛り付けずに思うように動いてみることしか答えはない。

 

アイドルという職業は、一般的には若いうちの特権であるといえるでしょう。

肌ツヤも良いしダンスもキレキレだし疲れにくいし。人間が最高のパフォーマンスを出来る時期に歌やダンス、容姿を売り出すことは理にかなっていると思います。その瞬間をアイドルという職業に懸けている彼女たちには、未来に囚われすぎずに毎日を懸命に生きてほしいものです。『川は流れる』はそんな彼女たちが歌うと、同じように歌う美空ひばりとは違う説得力が出てくるはずです。

これが、夢だった東京ドーム公演の本編を締める曲に選んだ理由です。

 

演出ですが、『JOYFUL LOVE』はメインステージ、『青春の馬』は2番からセンターステージに移動し、『川は流れる』はブリッジでセンターステージがリフトアップ、大サビの途中でアリーナの頭上をメインステージ方向へ移動、アウトロを長くするようにインストを足してるのでそのインスト部分が大サビに入ったら全員で最後の挨拶。ちょうど移動したステージがメインステージに戻ってくるタイミングになります。また挨拶は「ありがとうございました!」の言葉は使わず、横一列で手を繋ぎ万歳のような感じで手を挙げ(通称なんていうんだこれ)お辞儀、回れ右をしてステージ後ろに向かって歩いていき、階段を下りて本編終了です。

 

05. アンコール

アンコールの目的はただ一つ。盛り上がること!

『ただがむしゃらに』ではいずれやって来るかもしれない”卒業”や別れが頭をよぎるかと思いますが、MCを挟んだら怒涛の4曲です。

演出も簡潔です。『ただがむしゃらに』はメインステージで、『My fans』『キツネ』で外周、『日向坂』でアリーナを自由に、『NO WAR in the future』でセンターステージで1番まで踊って後はアリーナを自由に、ノーウォーもアウトロを長くしてあるので曲が終わる8小節前までぐらいにはメインに戻ってきてもらって「以上私たち!日向坂46でした!」で締めます。

 

06. ダブルアンコール

ダブルアンコールはオーラスのみ解禁でいいと思います。『おいで夏の境界線』のイントロでおひさまたちが「うぉーー!!!」ってなったら勝ちです。そして次の『ときめき草』が始まるまでちょっと演出します。

この曲は言わずもがな『日向坂で会いましょう』のオープニングで使われているので、イントロに間に合うようにセンターステージからトロッコやらなんやらでバックネットにあるめちゃくちゃ高くまで行けるリフター(高所作業車みたいなイメージ)まで移動し、それを3台使って上がり切っておきます。イントロが流れたら関係者席のオードリーに向けて「オードリーさん!いつもありがとうございます!!」と叫び、思い切り手を振ってお互い(日向坂メンバーとオードリー)がニヤニヤする空間を生み出します。

終わったら、フルサイズのインストを流しながらファンの皆様に感謝を伝えるためにステージを自由にまわります。最後なのでアリーナから3階席の奥の方まで手を振ってお辞儀してもらって、最後にキャプテンが挨拶をしてもいいかもしれないですね。

 

終わりに

私の趣味は、「CD音源をライブサイズに編集してMUSIC LIVEというアプリで疑似的なコンサートを自分一人で開催すること」なのですが、ただ聴くだけじゃなくて上述した演出も頭の中で動かしながら聴くと、誰跳べのところとか普通に鳥肌が立ちます。

自分で編集したこの音源を配布して本稿を読んでもらいたいのですが、権利云々とかがあるので出来ないのが悔しいですね。

というのも、ファイナルブロックで「アウトロを長くしてある」とか書いたのも全然文章じゃ伝わらないんですよ。まあでもイメージとしては、最後の曲が終わったらそのまま無音で挨拶せずに比較的音量小さめでインストが流れてるあのイメージです。本稿でのノーウォーとかときめき草とかはそんなイメージですが、川は流れるはちょっと違うのでいつか音源をアップしたいですね。

 

改めて、私が考えた初東京ドーム公演のポイントを挙げると、

  • 1曲目は『約束の卵』、2曲目は『誰よりも高く跳べ!』、本編を締めるのは『川は流れる』、ダブルアンコールで『ときめき草』
  • 到達点だった東京ドームを”通過点”にするためのファイナルブロック
  • アンコールはとにかく楽しむ!声を出す!

演出はまだまだ改善の余地があるので言及は避けますが、セットリストは絶対にこれで行きたいです。

私の好きなセットリストの組み方は、本編を二分割した場合、「前半は笑顔・後半はキメ顔」のイメージのある曲を並べることですね。今回は『抱きしめてやる』からを後半に設定してキメる曲を多めに並べました。この前者と後者をごちゃ混ぜにしちゃうと、纏まりがなくなったり、抑揚がありすぎて逆に抑揚がなく見えてしまう、即ち飽きやすいというのが私の考えです。それにキメる曲(メッセージ性がある)は前半に並べるよりも後半に並べた方がそのメッセージや雰囲気が身体に入ってきやすい。だから特に今回は、本編を締める前に安易に楽しい曲を何曲も並べたくありませんでした。

 

今回は<2021年冬に開催予定の日向坂46初めての東京ドームコンサート>について考えてみました。

満員の東京ドームで流れる誰跳べが待ち遠しいです。踊り叫び狂いたいですね。

今後はまだ何も考えていませんが、アルバムの作り方にも考えがあるので、コンセプトやトラックリスト、ユニット曲のメンバー構成、そしてアルバムを引っ提げたツアーについても書いていけたらと思います。

このセットリストはApple Musicに載せてあるので、ぜひ以上の演出を想像しながら聴いてみてください。

‎zkszlの「Hinatazaka46 in TOKYO DOME」をApple Musicで