気ままに日向坂

日向坂46のコンサート(セットリスト)についてをメインに、音楽活動について思ったことを書いていきます

2回目のひな誕祭、君しか勝たん、日向坂46しか勝たん?

この記事を読んでるおひさまのあなたは、5枚目のシングルのタイトルが『君しか勝たん』になったことをどう思っているでしょうか?

 

前回の記事で、生歌中心のライブパフォーマンスに対し「歌声は安定してないけど、僕はその心意気を買いたい」人が多いことを指摘したように、「ダサいと思うけど、シングルが久しぶりに発売されるから気にならない」人がほとんどなのかなと思っているのですが、皆様もそうなのでしょうか?

 

僕は、「日本生まれ日本育ちのアイドルの音楽はもう無理かもしれない」と現実を突き付けられて落胆してるぐらいダサいと思います。

タイトルのダサさを曲の良し悪しに繋げるのは安直過ぎるけど、これまでの楽曲に対して「タイトルはまあ許すとして、曲のダサさがキツい」って散々思ってきたから「これもダメかもなぁ」ってなってるんです。

 

あまり関係ないけど、IZ*ONEが『La Vie en Rose』でデビューしてすぐに『好きと言わせたい』 を日本で発表した時と、『Violeta』を発表してから『Buenos Aires』『Vampire』を日本で発表した時の、色々な意味でのキツさを思い出しました。

 

そもそも『君しか勝たん』が「ダサい」と感じる理由って、「アーティスティックじゃないから」とか「”しか勝たん”がデジタルネイティブを中心にすでに消費され尽くしている言葉だということを認識していないから」とかだけじゃなくて、僕自身に”日向坂46の理想”があって、それが高いもしくは別のところにあるから幻滅しているのかもしれない。(理想の話は前回の記事でも話してるように、K-POPをたくさん観てきてそれに慣れてしまったため)

 

やっぱり人には理想というものがあって、それが叶うと気持ちよくなったり幸せになれると思うんだけど、その難易度が上がれば上がるほど現実を悲観したり諦めたり、怒りや不満が溢れやすくなる。

でもその理想の対象が自分の力でどうにか出来るもの、即ち現実的なものであれば、理想に向かって走り続けることが出来るかもしれないが、自分の力ではどうすることもできない非現実的なもの、今回でいう「好きなアイドルの曲がダサい」ことに対して出来ることと言ったら、宇宙のように広いインターネットに意見を垂れ流すぐらいしか出来ることがない。これは本当につらい(本当につらいからこそ潔く諦めることも出来るが)。

それにその理想って簡単に低く出来るものじゃない時もある。

 

例えば、好きな人と「付き合いたいな」と考える時に、「誰でもいいから付き合いたい」んじゃなくて「あなたじゃないといけないんだ」と強く思うように、やっぱり今は大好きな日向坂に音楽面で期待したいんですよ。例えば僕が大好きなニュージャックスウィングを大好きな日向坂のメンバーが歌って踊ってたら最高に幸せだろうなって考えるように。

でもそれが「そう思いたい」だけで終わる時って、辛いし悲しい。

 

この記事を書きながら思う。

A&Rどうなってんのかなぁ、誰が「このタイトルで行こう」って言い出したのかなぁ、メンバーは満足してるのかなぁ、どんなサウンドなのかなぁ、My fansみたいなパチモンクオリティじゃないといいなぁ……

 

「人は見た目で判断してはいけません」なんてよく言うけど、このタイトルでは少なくとも「良い曲そうだなぁ」とは思わないなぁ。

「タイトルはありえないけど、曲はめちゃくちゃ良い」って「顔はブサイクだけど、性格はめちゃくちゃ良い」ってこと?

 

良い曲かどうかの判断なんて本当に時期尚早だけど、タイトルに使われた単語の新鮮度とか(毎日SNSを普通にやってる人からしたら今更感のある単語)、それが世の中にハマるかとか(これだけ趣味嗜好が多様化してる時代にアイドルファン以外の層に媚びる理由が分からない)、本当にキャッチーで消費しやすいものが彼女たちに合っているのかとか深く考えたのかな。それを超越する何かがあるのかな。もしくはアイドルクオリティでそこまで本気出してないのかな。あちこちオードリーで藤田ニコルが言ってた「『映える?映える?』って聞いてくるおじさんスタッフが一番キツい」って言葉、もしかしたらここのスタッフにも当てはまるのかもしれない。

 

また冒頭と同じ話になるけど、IZ*ONEも「○○ダンス」とか言って流行らせようとしたものがことごとく外れて、ハロウィンソングも全く流行らず、3枚のシングルも48グループクオリティでメイドイン韓国には到底及ばず、売上も伸びず、挙げ句の果てにはNiziUにTWICEの後のグローバルアイドルグループの座を奪われてっていう、日本での失敗の一連を見ているから、日向坂もSNSの攻略とかそういう前にまずかっこいい音楽作れよって思う。今日本で最も元気なアイドルになって有名になったからこそ音楽面で攻めたもの作れば面白いのに、このタイトルからはそんな匂いが全くしない。「計算されつくしたタイトルだったんだ」と音源解禁日に手のひらを返したいよ…。

 

あーあ、Sexy Zoneの『RIGHT NEXT TO YOU』みたいな、そのグループを全く知らない層にクオリティに関して衝撃を与えるものが発表されて、ファンである私たちもタイトルのダサさとの落差に歓喜するなんてこと起きないかなぁ。

起きないか。

 

 

というかなんで河田陽菜さんはライブ初っ端から泣いてたの?